止幾の俳句 黒澤止幾(とき) 日本初の女性教師

止幾の俳句

帰り花
名にめでてゆかし桜の帰り花
帰り花ならぶ日和に忘れ咲
帰り花見付けてうれし冬の旅
帰り花咲くや日向の麓寺
一人来ぬ庭や一輪帰り花

水仙
年ましにふえるや庭の水仙花
きわきわと白し垣根の水仙花
水仙や見る人もなき草のいお
山かすの垣根もゆかし水仙花
茶にまねく客の馳走や水仙花
水仙の花に程よき日和かな
水仙や朝茶の匂う寺の庭

水鳥
水鳥の立つやしきりに浪のゆれ
水鳥のくぐる波間や日の光
水鳥のよるや汀の捨て小舟
水鳥の濡れ羽に光る月夜かな

おし鳥
江の上に浮かぶやおしおの番鳥
むつまじや浪間におしのつがい鳥
おし鳥や岸行く舟の朝けぶり
おし鳥の波を枕の浮寝かな
明る夜を猶おし鳥のおもいかな

足袋
暮ぎわに足袋の紐とく宿りかな
足袋洗う川に水汲む舟子かな
足袋ぬいて越ゆるもつらき小川かな
霜とけて足袋のしめるや薄草履
釣竿にかけて戻るや洗足袋

巨燵
旅宿の巨燵につのるはなしかな
長き夜を咄しに更かすこたつかな
夜もすがら咄しのつきぬこたつかな
ひとりしてねむけのつくや置ごたつ


炭負うた人に道問う山家かな
大名のそばにほこるや桜炭

冬の月
ものすごき風の光るや冬の月
夜まわりの影あわれなり冬の月
苫舟の音も静かに冬の月
posted by TOKI at 16:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 止幾の和歌と俳句
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