止幾の教え 黒澤止幾(とき) 日本初の女性教師

止幾の教え

止幾は、教材として「教車」「幼学指南」「孝行種」などを用いたようだが、その中で、止幾の教えを最も端的に表しているのが「教車」である。
その要点は、
 ・人の教えは、幼少のときから習慣づければ難しいことではない。
 ・朝は元気よく手水を使い、膳に向かって礼を言い、好き嫌いを言わずに食べること。
 ・親心ということで、子供の言うままにすると、わがままになり、慈悲が仇となる。
 ・8歳となったら、進んで手習いを始めるべきである。
 ・親に孝行、主に忠、友達には親切に、目上年上を敬い、年下の者を慈しむことこそが誠の人の道である。
などである。

このうち、はじめの3項目は生活習慣、しつけの分野になるが、現在こうした家庭教育が疎かになってはいないだろうか。子供を大切に思い、かわいがってはいるが、教える、しつける、やがては社会に適応できる基礎を養うという点ではどうだろうか。

止幾が主眼を置いているのは、最後の項の人間教育である。これらの徳目は、いかに時代が変わろうとも普遍の真理であると思う。

現在、家庭も学校も地域社会も、これらのことをあまり強調しない。親孝行を唱えるのは、押しつけがましいと錯覚しがちであるが、親子の愛情こそ、最も深く、温かく、人間形成の基盤になるものである。

近年、親子の問題で心を痛める事件が後を絶たない。その根底には、必ず親子の愛情の欠如がある。
止幾の言う、親子、友人、目上年上、年下相互のうるわしい人間関係を醸成することが大切なのだと思う。
posted by TOKI at 20:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 初の小学校女性教諭
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